
新緑の木立の中、女工姿の乙女達と歩く記念山行
「野麦峠まつり」。毎年、5月下旬開催。今年は28日。 |
松本市奈川地区(旧奈川村)は松本市の南西に位置する、周囲を2,000m級の連峰に囲まれた平地の少ない渓谷地帯。標高1,200m前後の地域に14の集落が点在している。中世にかけて発展してきた「野麦街道」は、明治時代に入っても製糸産業を支えた飛騨の工女たちの交通路として賑わい、ノンフィクション「あゝ野麦峠」で全国的に有名になった。
東京出身の亘亘さんは、自然や人情味のある住民の人柄にひかれ、家族で奈川に移住した。同じ漢字が並ぶ珍しい氏名のため、会う人に必ず氏名を覚えてもらえると、愛着を抱いている。裏からみても上下左右が対象の名前には「自分の氏名のように裏表のない生き方をしてほしい」という亘さんのお父さまの願いが込められている。 |